以前の液タブ紹介でちらっと述べましたが、データ管理にはNASを使っています。

クリエイターにとってデータ保管は関心事と思いますので、この記事が参考になれば幸いです。
その後、買い替えた記事も書いたのでよろしければそちらも御覧ください。

そもそもNASとは
NASはネットワーク上のハードディスク(HDD)のことで、家のネットワークに繋いでおくことで外付けHDDと同じような要領でデータにアクセスすることができます。
家のどの端末からもアクセスできるのが外付けHDDとの違いになります。
なぜオススメなのか
故障耐性
NASに2台以上のHDDを入れてお互い同士バックアップとして機能させる(RAID)ことで、いずれかのHDDが故障しても(もちろん故障したHDDは交換する必要はありますが)データは破損しません。こうした方法を冗長化と言います。
手元で保管
GoogleDriveやDropBox等のクラウドもどこからでもアクセスできるいう点ではメリットがあります。しかし、データ保管を業者にまかせているので(個人の考え方次第と思いますが)少なからずリスクは伴いますが、NASは自分のテリトリーにあり他者は介しませんので流出リスクが低いと思われます。
ちなみに一般にNASは出先からアクセスするのは面倒な設定が必要だったりするようですが、後で紹介するNASはその心配はありません。
低維持費
基本は無料のクラウドですが、多くの容量が必要になると月々料金が発生してしまいます。
NASは初期費用が必要ですが、維持費としてはわずかな電気代程度でしょうか。
後からより大きな容量のHDDに換装して容量を増やすことも可能です。
何を買うべきか
本体とHDDが別
NAS本体とHDDが一体で売っているものより別々に購入したほうがメンテナンス性といった観点からおすすめできると個人的には思います。本体は一見単なるケースのようにも思えるかもしれませんが、実際はCPUなどが入ったPCみたいなものなので、きちんと実績のあるしっかりしたものを用意したほうが無難でしょう。
HDD2台以上
実はHDDが1台のNASというのも存在します。しかし先述した通り、HDD同士のバックアップが取れないとNASの冗長性というメリットを潰してしまうようでおすすめできないかなぁと個人的には思っています。2台以上のHDDで運用できるNASの方が安心できると思います。
NAS向けのHDD
NAS用とかいてあるものを選びましょう。耐久性などに違いがあるのだろうなと漠然と思っていましたが、やはり検証の結果、差があるようです。
私の使用しているNAS
以上の条件を満たして、レビューで評判だったものを購入しました。こうした安全性が重視されるものは何より実績が大切になってくると思います。
本体
台湾メーカーのSynology社はNAS専門企業としての実績が高く信頼できます。
私が使っているものはDS218jですが、後継機DS220jも評判のようなのでリンクを置いておきます。これには便利なソフトも色々入っている点も良いです(後述します)。
ハードディスク
私が購入したのはWesternDigitalのREDです。性能と価格とのバランスがいいと思います。
私はとりあえず3TBを購入しましたが、扱うデータが大きい方、例えば動画などはもっとたくさん容量が必要になるかもしれません。DS220jは2ベイなので同じHDDが2台必要です。
また、先述の通り、HDD故障に備える仕組みとして複数のHDDはお互いがコピーのようなものになるため、例えば3TBのHDD2台でも、NASの容量としては3TBなので注意してください。
セット販売
アマゾンではSeagateのHDDとのセット売りもしているようですね。Seagate社のIronWolfも評判なので初めてNASを組むならこちらを選択してもいいかもしれません。
Synology社製NASの便利な機能
コントロールパネル
アクセス権限やIPアドレスの固定、スケジュール機能や、異常時のメール通知など色々と設定が可能です。
QuickConnect
普通のNASは外から接続するように設定するには色々と面倒ですが、この機能を使うと外から簡単にアクセスできるよう設定可能です。IDを推測できるような設定にしておくとセキュリティがガバガバになるので、その点は十分な配慮が必要です。
スマホアプリ
DS Photo, DS Fileなどのアプリをスマホにインストールすると、外出先でもアプリを介してスマホからアクセスすることも可能ですが、速度が遅いのであまり使ってません。
むしろ便利なのはこのアプリの自動バックアップ機能で、スマートフォンを自宅のwifiに接続した時にスマホの写真ファイル等をNASへ自動バックアップを取らせるよう設定することも可能です。
Cloud Sync
NAS内の所定のフォルダを指定して、その中のファイルをAmazonPhotoやGoogleDriveなどのクラウドへ自動バックアップを取らせることが可能です。
特にAmazonPrime会員はAmazonPhotoに写真ファイルを無制限に入れられるので、先のアプリDS Photoと合わせて運用すると写真のバックアップが万全になります。写真をよく撮る方には是非おすすめしたいです。
ダウンロードセンター
他にも色々な機能を追加することもできます。
その他
各機能やアプリの設定などは以下のblog等をご参考にどうぞ。
さらなる安全性を追求するなら万全の停電対策を施すこともできます(うちはやっていませんが。)いざ停電した時にUPSという装置が電気を供給しつつ、本体側が自動シャットダウンしてくれるという仕組みのようです。
(追記)その後、私もUPSを導入しました。SynologyのNASなら連携も簡単です。

まとめ
外付けHDDやクラウドも保管方法としては良いと思いますが、NASの方が安心できる点がいくつかあるということを述べました。
便利な機能もたくさんあるので、導入したら色々と捗ると思います。
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