NASは耐故障性に優れ、比較的安全にデータを置いておけるとはいえ、停電に対する備えはNAS自体にはありません。そのための対策としてUPSを導入しました。
SynologyのNAS DS218jをDS920+に買い換えるのを機に導入を検討したのですが、当初どう選んでいいかよくわからないなあという感じだったので、私が「OMRON BY35S」を選んだ経緯を述べていこうと思います。
NASを買い替えた話はこちら↓
無停電電源装置(UPS)とは
停電などの電源障害が発生した際に、バッテリーから電源を供給し、コンピュータ機器のデータ損失やハードディスクの破損を防ぐ装置です。機器と連携させて、停電時に自動でシャットダウンしてくれる機能を持つものもあります。
私が選んだUPSはこちら
OMRONの「BY35S」です。
どうやってこの製品を選ぶに至ったか、どこが良かったのかなど以下に述べていこうと思います。
選ぶに至るまで
Synology互換性リスト
上記のサイトに動作確認されているUPSがリストされているので、まずここから選べば安心でしょう。しかし、リストにはかなりの製品数が載っており絞り込むのも大変です。そこで、リストに載っているメーカーは6社ありますが、気になったのは唯一の日本企業オムロンです。
オムロンは京都に本社を置く東証一部上場の電子部品・精密機器メーカーです。安心感は半端ないです。一般ユーザーならオムロンがおすすめということも以下のブログで述べられていたので参考になるかと思います。
常時商用給電かラインインタラクティブか
互換性リストに載っているオムロン製品は以下の2タイプがあり、バッテリーへの切り替わる間に電気が止まるごく僅かな時間の長さが違います。
- 型番BN**Tのラインインタラクティブ方式
- 型番BY**Sの常時商用給電方式
商用のほうがローコストのため、切り替えが10ミリ秒以下とラインインタラクティブの5ミリ秒以下にやや劣るものの、今回の用途としては10ミリ秒程度は全く問題にならず十分なようです。BYシリーズで良いと思いました。
電力
BYシリーズには主に電力などの違いでBY120S / 80S / 50S / 35Sの4製品あります。
NAS(DS920+)は負荷がある時でも32.17Wということなので、NASだけなら210WのBY35Sで十分となります。たくさん機器を繋ぐ必要があればより大きな数字のものが必要になりますね。
おすすめできる点
導入が簡単
Synologyの互換性が確認されているので導入が非常に簡単に済みます。
- UPSを家のコンセントに繋いでスイッチON
- NASのコンセントをUPSに繋いだ上で両者をUSBで接続する。
- NAS管理画面から「UPSサポートの利用」にチェックマークを入れる。
上記の3工程だけです。NASとUPSを繋ぐためのUSBケーブルも付属してます。
安心のバッテリーの保証
なんと3年間もバッテリー保証がついてます。バッテリー期待寿命が4~5年ということなので、それに満たないものは保証してくれるということなのでしょう。素晴らしい姿勢だと思いますし、買ってよかったと一番感じた点です。
購入より1ヵ月以内にご愛用者登録が必要とのことで、もちろん私もバッチリ登録しました。
注意点
結構重くて嵩張る
5kgぐらいありますし、サイズもNASより一回り大きいぐらいあります。置き場所は考えておく必要があるかと思います。
バッテリーは消耗品
先に述べたとおり、バッテリー期待寿命が4~5年なので交換の必要があります。実際に交換している方のブログを見つけたので参考までに。
純正品は1万円ぐらいなのでバッテリーの寿命から考えると年2,000~2,500円程度。決して安くはないですが、安全にかける必要経費としては妥当でしょうか?
もしコストが気になる場合は、アマゾンで2,800円(2020年12月時点)とすごい安い互換品もあるようです。サクラチェッカーを見る限りには水増しレビューはないようです。
どちらを選ぶかは考え方次第ですね。ちなみに純正品なら古いバッテリーはオムロンが無料で引き取ってくれるようですので助かりますね。
まとめ
SynologyのNASを使っているんだけど、取り敢えず停電対策しておきたいなあと考えている方に参考になればと思います。
導入も非常に簡単で、UPSは非常に頼もしい存在です。気になった方は、まずお持ちのSynology NASの互換性リストを確認してみてください。
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